双極の波は あヲの波 創作とか診療日記とか

吐き出せない思いで窒息しないために

不眠症

詩 『朝焼け』

昼夜逆転生活していると 朝の光が夕焼けのように惜しく じゃあ、夕焼けは夜の国の朝焼けなのかなと思って 書きました 『朝焼け』 夕焼けは 夜の国の朝焼け 太陽が水平線に すっかり呑み込まれ 力尽きる時を待つ 最後の一条の光が すっと消えると 辺りは急に…

9月の診察日記

9月は、とにかく夜眠れなかった。 朝6時ごろまで眠れない時が多く それは、眠剤を飲んでいなくても その時間になれば眠れるので、 まったく、薬が効いている気がしないと言った。 それで、昼間に寝てしまう。 天気が悪かったせいもあって、 ほとんど外にも出…

詩 『再起動』

『再起動』 どうして わたしには 夜 眠くなって眠る 朝 ぱちっと目を覚ますという 人間の基本的な営みが 難しいのだろう? 無音の午前3時 どうして? どうして? 頭の中で静かに再起動が 繰り返される 止める方法を わたしは知らないまま

詩 『午前4時は』

『午前4時は』 午前3時は夜更かし 午前5詩は早起き 午前4時は 決して星座の形にならない 孤独な惑星たちが 白みゆく空に 光を奪われてゆく時刻

詩 『夜に見放されて』

『夜に見放されて』 闇と光が入れ替わる午前4時 雑に閉めたカーテンの隙間から うっすらと差し込む白い光 みるみるうちに 闇の魔王は打ち負かされ 今日も わたしは夜に見捨てられたまま ぐったりと朝を迎える 眠りよ 眠り おまえはどこへ行ってしまったのか …

詩 『眠れぬ姫 no sleeping beauty』

『眠れぬ姫』 眠り姫のように100年も熟睡できるなら 魔女の恨まれてもかまわない だって 不眠の方が邪悪だもの 邪悪なものよ 100年先で 待ってるよ