双極の波は あヲの波 創作とか診療日記とか

吐き出せない思いで窒息しないために

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 『宇宙船』

『宇宙船』 ZOOM越しの会話 それは 漆黒の宇宙で 偶然 信号を受信した 孤独な宇宙船同士の会話 目の前にいるようで 何光年も離れている会話

詩 『ありのまま』

基準になるライン自体が上下にブレるので、 どこか自分のニュートラルだかよくわからなくて、 どのあたりが「ありのまま」なのか迷います。 『ありのまま』 ありのままで と 高らかに歌いたいのに わたしを乗せた 小舟が小刻みに揺れて ありのまま が 焦点を…

詩 『最後の晩餐』

『最後の晩餐』 明日世界が終わるなら 最後の晩餐には アイスクリームを貪ろう 冷たさが血管を巡り 甘やかなバニラの香りで 心臓までも凍らせるように

詩 『午前4時は』

『午前4時は』 午前3時は夜更かし 午前5詩は早起き 午前4時は 決して星座の形にならない 孤独な惑星たちが 白みゆく空に 光を奪われてゆく時刻

詩 『夜に見放されて』

『夜に見放されて』 闇と光が入れ替わる午前4時 雑に閉めたカーテンの隙間から うっすらと差し込む白い光 みるみるうちに 闇の魔王は打ち負かされ 今日も わたしは夜に見捨てられたまま ぐったりと朝を迎える 眠りよ 眠り おまえはどこへ行ってしまったのか …

詩 『絶望とは』

『絶望とは』 絶望ということばは 使いたくない 本当の絶望は ことばの届かないところにあるから

エッセイ 『カミングアウト or not』

わたしは、病気のことを周囲にカミングアウトしていない。 隠しているというより、 そのタイミングを失しているというのが実のところだ。 躁状態にあるときは、自分が病気であるという認識はないから、 うつ状態のときに、初めて病院にかかる。 あるいは、周…

詩『≪メルト≫の魔法』

『≪メルト≫の魔法』 雨の日の外出 シャッフルプレイの一曲めに 『メルト』 背中を押されて 一歩踏み出す 微かに光を帯びた世界に www.youtube.com

詩 『眠れぬ姫 no sleeping beauty』

『眠れぬ姫』 眠り姫のように100年も熟睡できるなら 魔女の恨まれてもかまわない だって 不眠の方が邪悪だもの 邪悪なものよ 100年先で 待ってるよ

エッセイ 『Bipolar(双極性障害) 北極もわたし 南極もわたし』

bIpolar(バイポーラー) 北極もわたし 南極もわたし 双極性障害は英語で Bipolar disorder(バイポーラー・ディスオーダー)という それを知った時 自分の中にポラリスが2つあるというのは、 言い得て妙だなと思った。 2つの星が交互に私を振り回すからだ。…