エッセイ
第165回芥川賞候補の『氷柱の声』の作者、くどうれいんさん(長い文章の時はひらがな表記、短歌・俳句の時は漢字表記)の第一歌集『水中で口笛』と、エッセイ集『うたうおばけ』を読んだ。 短歌の題材が、身の回りのもので、それがとても自然で、素敵に思え…
わたしには 詩人の知人がいる 最近、新しく出版された詩集を 送って下さった その方の詩は ことば使いは柔らかいが 死者を悼む詩が多く その詩が持つ感情の強さに圧倒される 死を悼む詩と言えば、 わたしにとっては 宮沢賢治の『永訣の朝』だ あの天を衝く慟…
わたしは、病気のことを周囲にカミングアウトしていない。 隠しているというより、 そのタイミングを失しているというのが実のところだ。 躁状態にあるときは、自分が病気であるという認識はないから、 うつ状態のときに、初めて病院にかかる。 あるいは、周…
bIpolar(バイポーラー) 北極もわたし 南極もわたし 双極性障害は英語で Bipolar disorder(バイポーラー・ディスオーダー)という それを知った時 自分の中にポラリスが2つあるというのは、 言い得て妙だなと思った。 2つの星が交互に私を振り回すからだ。…