双極の波は あヲの波 創作とか診療日記とか

吐き出せない思いで窒息しないために

日記 昨日同級生が亡くなった わたしは「続き」のために真夜中にカップラーメンを食べた

昨日の朝、というか、もうお昼だったけど、 

起きて、スマホで時間を見たら、

友だちから連絡が来ていた。

同級生が亡くなったと。

慌てて、その子のSNSを見たら、

ご家族の名前で、

「〇〇は、何日に永眠いたしました」って

定型文みたいなのが載っていて、

もう、そこからは大パニックで。

 

友だちに、なんか聞いてた?って返信しても、

知らないっていうし。

 

初めて会った時からの出来事を思い出しながら、

SNSを見たり、

やり取りしたメッセージを見たり。

 

一人暮らしの彼女の家に何人かで遊びに行った時に

お風呂掃除が嫌いで、お風呂が沼になってる、

っていうのを見て笑って、

料理、と称するものが、野菜スティックとか枝豆とか、

ほとんど居酒屋のおつまみ?って感じで、

腹筋崩壊どころか、6パックに割れたよってことも

思い出した。

 

なんだろ?

彼女が生きてた証拠が多すぎて、

もう、いないなんてどうやって信じればいいんだ?

 

それに、こんな状況で、遠い他県のご実家までは

「ご遠慮ください」とのこと。

 

就職して、しばらくして、

彼女はメンタルぶっ潰して、

やっと社会復帰した頃、

今度は、こっちがぶっ潰して。

だから、ぶっ潰しの先輩みたいに

人には言えないことも色々相談に乗ってもらった。

 

わたしは、双極性の治療を始めてから、

感情が動かなくて、

映画とか見て、うるっとすることはあっても、

現実の中で、心から泣いたり、笑ったりすることがなかった。

 

知らせを聞いて、

最初は、呆然としていたのだけど、

しばらくして、写真とか見ていたら、

今まで蓋をしていた心の底が割れて、

感情の塊が噴き上がってきて、

わぁわぁと声を上げて泣いた。

叫ぶみたいに泣いた。

ティッシュで涙をぬぐうのが足りなくなって、

タオルに顔をうずめて泣いた。

 

時間がたつと少し落ち着いたけど、

水面のところで、

下手な平泳ぎの息継ぎをしているように

気を抜くと、そのまま気分が沈んでいきそうだった。

 

だから、夜は、ピアノの配信を聴きながら、

本を読んだ。

わたしは、1年位前まで、

音楽も、物音も、人の声も受け付けない

聴覚過敏気味の時期が5年ほどあった。

今でも、抑うつ気味になると、

音楽は聴けない。

でも、昨日は、「なにか」がないと、

ずっと彼女のことを考えてしまいそうだったので、

ピアノを聴いた。

正直、途中、ちょっと辛くて、

少し、離脱したり、また聴きなおしたりを繰り返した。

あ~、落ちてるな~。

そう思いながら、聴いていた。

 

とてもきれいな曲がたくさんあったけど、

昨日は、集中できなかった。

でも、最後に、『青く駆けろ!』という曲を弾いてくれて。

それが流れ始めた時、なんだろ?

もう、涙がまたぶわーっと溢れて来た。

曲も明るくて、素敵だし、歌詞も前向きで、

大好きな曲だけど、

歌詞の内容に感動したとか、

メロディーの美しさに感動したとか、

そういうことじゃなくて、

音楽そのものが感情を解放してくれるんだと思った。

 

配信が終わった時、もう真夜中を過ぎていた。

またひとしきり号泣して、

鼻水と涙で、ぐちゃぐちゃになって配信を切った。

 

そしたら、お腹すいてるなって。

一日、何も食べてなかったなって。

 

なんか、食べよう。

 

すぐ食べられるものは、

カップラーメンしかなかったから、

夜中だったけど、

カップラーメンを食べた。

鼻をすすりながら、

ずるずる食べた。

ティッシュで涙と鼻をぬぐいながら

食べた。

 

わたし、明日も「続き」があるから。

カップラーメン食べるね。

彼女にそう話しかけながら。

 

(まらしぃさん、13周年おめでとうございます。アンコールに『青く駆けろ!』を弾いてくださってありがとうございます。)

 

 

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 ピアノ・バージョン

 

 

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